文:ピヨカク!編集部
国内最大級のストリートファイター6大会「EVO JAPAN」で2年連続優勝、過去には世界最大級の大会「Capcom Cup」でも2度の優勝を成し遂げた、ドミニカ共和国出身のプロゲーマー・MenaRD選手。 その名は世界中の格ゲーファンに知れ渡っていますが、日本では意外と「どんなキャリアを持ち、どんな人物なのか」までは知られていないかもしれません。
本記事では、MenaRD選手の格闘ゲームとの出会いから、使用キャラクターの変遷、世界大会での実績、そして地元ドミニカ共和国でのコミュニティへの貢献まで、 その全貌を一気に解説します。
🎮 格闘ゲームとの出会いとキャリアの始まり
- 生年月日:1999年8月28日(現在25歳)
- 出身地:ドミニカ共和国・サント・ドミンゴ
- 格闘ゲームを始めた年齢:明確な記録はないが、2016年(17歳頃)にCapcom Pro Tourに初参戦
MenaRD選手が初めて格ゲーに触れたのは、お兄さんと「大乱闘スマッシュブラザーズ for Wii U」を一緒に遊んだのが最初だそう。そして「Capcom Cup 2014」の決勝(Xian選手対ももち選手)を見て感動し、ストリートファイターに熱中していきます。 2016年には「Capcom Pro Tour」に参戦し、2017年にはRise Nationと契約、「Capcom Cup2017」では優勝を果たし、世界に名を知らしめました。
🏆 主な戦績
- 2017年度:「Capcom Cup 2017」優勝。決勝でときど選手に勝利し、当時17歳で世界王者に。
- 2023年度:「Capcom Cup IX」優勝。大会史上初の2度目の王者となる。
- 2024年・2025年:EVO Japanを連覇。国内外に実力を見せつける。
使用キャラクターの変遷
ストリートファイターV
メインキャラクター:バーディー(Birdie)
サブキャラクター:さくら、ルーク、セス、レインボーミカ、アビゲイル、バイソン など
スト5時代のMenaRD選手は、バーディーを駆使した火力とプレッシャーの高いスタイルで観客を沸かせました。 また、環境や対戦相手に応じて複数キャラを自在に使い分ける柔軟さも大きな武器でした。
ストリートファイター6
主な使用キャラクター:ブランカ、ルーク、ザンギエフ、豪鬼 など
スト6では、キャラによって「攻め・受け・荒らし・読み合い」とプレイスタイルを自在に切り替える柔軟性がさらに進化。 EVO Japan 2025ではザンギエフとブランカを切り替えながら優勝まで駆け上がりました。
故郷への大きな貢献
MenaRD選手は、「Capcom Cup2017」で得た優勝賞金を使い、ドミニカ共和国のプレイヤーを支援するゲーミングチーム「Santo Domingo Tigers」を設立しました。また、ドミニカでストリートファイターの大会を開催して盛り上がりに貢献するなど、 地元コミュニティに還元する活動を積極的に行っています。これはMenaRD選手自身がいつもインタビューで「ドミニカのコミュニティが自分を強くしてくれた、仲間のおかげで自分の優勝がある」と述べているように、地元への感謝が強いからこその活動と言えるでしょう。そして若くしてこの考えを持つMenaRD選手は、国を問わずプレイヤーたちから尊敬されています。
さらにはインタビューで「国内の他のesportsタイトルにも力を貸したい」と語るなど、 より多くの人のためを考えて活動していることがわかります。MenaRD選手の今後の活躍、そしてコミュニティを成長させるリーダーとしての活躍にも注目です!